ちょっとそこ(長野)まで。〜レッツゴー富山→長野・その5〜
ブログとしては5個目の記事なのに、旅行の行程はまだ2日目・・・不思議やねー。
富山駅11:19発の北陸新幹線は、定刻通りに12:22に長野駅へ到着。
うん、暖かい。
時間的な事もあるが、富山より暖かく感じる。
昼時に到着して、信州そばかなんか食べようかとも思ったけど、それよりも先にしなければならない事・・・。
はい、お土産選び&宅配手配です。
富山でもお土産は買ったけど、それとは別の友人にお土産を買いたかった。
そして何より、お土産を手荷物として神戸まで持って帰る気にはならない。
旅は身軽が一番!
駅のホームとかでお土産をようさん持ってる人とか見かけるけど、鬱陶しくないのか?っていつも思う。
自分はなるべく荷物を減らしたい人間だからさぁ・・・。
結果、送料が結構なお値段になるんだけども。
長野駅の駅ビルで適当なお土産を購入しつつ、レジの若者に宅配サービスの場所を確認し、特に時間指定せず早々に身軽になる。
と言っても、バックパックが邪魔・・・。
モバイルバッテリーやポケットWi-Fiなどの必要な物だけを取り出して、全てコインロッカーにぶち込む。
・・・身軽って一番やなー・・・。
さて。
電車に乗る前に、近くのコンビニで缶コーヒーブレイク。
・・・ん?
何ぞこれ・・・。
長野駅、いつの間にこんな立派になったん?!
まぁ、新幹線開通して幾星霜・・・。
そりゃあ立派にもなるか。オリンピック開催都市だしね。
長野も変わったもんだ・・・とか思いながら、長野電鉄乗り場へ向かう。
地下へ続くエスカレーターを降りて長野電鉄乗り場へ・・・懐かしい。
この寂れた感じ。
いや、ディスる訳じゃないっス。
子供時分、上野から今は無き特急あさまに乗って長野に到着。その後に長電に揺られて祖父母に会いに行ったもんだ。
その頃は特急なんてなかったから、全て各駅。
本数が多い訳じゃないから、寝過ごしたら大変なことになるんやけど、あの電車特有の揺れがたまらんのよ。
足元から出てくる温風。
車窓からは雪景色が見えるのに、車内は差し込む陽の光も合間って、小春日和。
そんなんだから車内での飲食してる人がおっても、自分と一緒で遠足気分なんやろな〜。
そんな事を思った訳です。
そんな長野電鉄に乗るわけよ。
高速が充実してからはめっきり乗らなくなったあの思い出の電車に。
だってねー、やっぱり車やバイク(ゆうても今は原付だけど)って便利なんですよ。
自分の好きなタイミングで出発出来るし、自分の好きなタイミングで休めるし。
「何で電車の時間に合わせなあかんねん!」っていう自分勝手な人間なので、公共の乗り物の時間に合わせるっていうのが嫌い。だから免許取ってからはずっと車やった。
そんな自分が!
何と!
十数年ぶりに!
長野電鉄に乗ります!
いや別にそこまで盛り上がる問題でもないんやけど、個人的には大盛り上がりだった。
思い出補正と、電車好きとしては。
始発である長野駅。
駅前は非常に綺麗になっているのに、長電の改札口や待合所。
幼い記憶のまま、安定の寂れ具合。
貶してるわけじゃない。ホンマに安心する。
際どい時間で特急を逃す。ていうか、見逃した。
別に急ぐわけでもないし、鈍行でゆっくり行こう。待っている間はこんな事もあろうかと持参した三島由紀夫の『不道徳教育講座』を読む。
何故こんなチョイスなのかというと、昔母の本を漁っていた時に発見したんだけども。
自分の中の三島由紀夫はこんなユーモアのある文章を書く人ではなかったのです。
三島由紀夫っていったら、一般的には『潮騒』『金閣寺』『豊穣の海』、そして『仮面の告白』だと思うんよね。
自分もそのイメージが強かったけど、『不道徳〜』を読んでから、グッと親近感が湧きました。
カフェに入り浸る女学生に対して説教臭い事を述べている、そんな三島由紀夫により人間味を感じたというか・・・。
話を戻そう。
読書をしながら電車を待つ。
でも本数の関係で待つんですよ、これが。
地方都市の私鉄ですからね。5分に1本の電車が走ってる東京とは違うから、そこは。
30分くらい待ちました。
長野でそれくらいの待ち時間なら、親切な方かと思う。
嘗て通っていた大学の最寄り駅では、タイミング悪いと余裕で1時間近く待ったしね。
ちなみに首都圏の話。
それはそれとして。
久しぶりに乗った長野電鉄。
車両の古さや、座席の沈み込み。
何もかもが懐かしい。家族と乗った思い出に、この歳になって上書きされていく。
『あの時は・・・』と言うノスタルジック。
中央自動車道〜長野道が開通してからは、家族で長野に行く時は父の運転で帰ってたから、
こうやって公共の乗り物を使って行くってのはめっちゃ久しぶり。
あ〜こんな駅名あったかな〜とか思いながら。
『朝陽』
あさひ。
良い名前やね。字面も素敵やね。
なぁ〜んもないこの駅。ただの住宅地のこの駅。
かつて伯父家族が住んでいた場所。今は祖父母の家に居るんやけどね。
いとこは歳も離れていたんだけど、上のお兄ちゃんが可愛がってくれたんよね。
お兄ちゃんが大学受験で我が家に宿泊していた時、勉強部屋が自分の部屋を提供してあげていたんだけど、勉強してるのに歳離れた従兄弟に構ってもらいたくて、良く勉強の邪魔したな〜・・・。
今だから申し訳ないと思うけど、楽しかった。
我が家にいたポメラニアンに怯えているのを見て、チョロいと思ったんやろね。
指名手配ゲームと言う謎のゲームで遊んでくれたわ。
何やねん、それ!
ルールも何もかも従兄弟の創作だから全く覚えてないが、楽しかったのは覚えてる。
ま、それはそれとして。
電車に揺られる事数十分。
ついに着きました、小布施。
見渡す限り・・・何もない!
でもこれが懐か(以下略)。
改札から出て・・・さて。
目的地へはどうやって行ったら良いか全く分からん。
て言うか、小布施って数年前から観光地かしてもっと人が居るんかと思ったら、だいぶん閑散としてるやんけ。
ダメだー!
と、とりあえず帰りの電車の時間だけ確認しとこう。
そしてすぐそこにある観光案内所へ行こう・・・人がいるか分からんが。
・・・・。
・・・・・・・・。
うん、大丈夫。十分。
かつて通学していた某大学首都圏キャンパスの最寄り駅はもっとアレだったし、こないだ行った北海道はアレだし。
秘境駅に巡りしてる人の心情と比べたら、全然全然。
・・・・・・大丈夫なはず。
<続いてしまう>
ちょっとそこ(富山)まで。〜レッツゴー富山→長野・その4〜
こんだけ書いてもまだ2日目。
やや寝不足の状態で起床。
部屋は静かなんだけど・・・ベッドがね。
布団愛好家で自宅では布団を使用してるからか、ベッドのあのスプリングになれなくて・・・。
寝返りうつたびにベッドのスプリングがぽよ〜んって。アレが!
そんなこんなで、ややぼーっとしながら2階フロント奥にあるレストランへ。
朝食のためにルートインさんにしたわけだし、うっきうきなわけですよ。
・・・・・・ん?
宿泊客、居なくね?
自分含めて3、4人程度。
だからかは分からんけど、朝食バイキングの品数も少ない・・・まぁ言うてどれにしようと選ぶだけの数はあったけど。
米が食べたいので、そのご飯のお供になりそうな数品をチョイス。
う〜ん・・・美味しいけど、冷めてるものもあって、正直肩透かし。
勝手に期待しすぎてたのは自分なんだけど!
シーズンオフだしねぇ。
でも!
でも、ですよ!
そこで提供されていた米が、メイドイン富山の【富富富】っていう初めてきく銘柄だったんだけどさ。
『米ってこんな美味しかったのか?』
ってくらい、これまでの人生で一番美味しいと感じた。
※ちなみにこの事がきっかけで、普段食べる米の銘柄にもこだわり始めました。
正直、これから新幹線の中で食べる軽食用に、おにぎり作らせて貰いたかった。
あんまり粘り気がないけど、決してパサパサしてたり硬いわけじゃない。
米の甘みはしっかりある。
北陸ってすげー。
流石、米どころ。
のどぐろ・白えび・富富富・・・の為に、時間があれば日帰りでも行きたい。
結局、富山の観光はできなかったものの、『食』という部分では120%の満足感を得たのだった。
・・・さて。
チェックアウトを済ませ、一路富山駅へ。
彼方に見える立山連峰(と思われる山々)には、未だ雪が積もっているのが見える。
空は快晴。
青い空と相まって、「あぁ・・・こんな景色・・・昔見たなぁ」
なんて感傷に浸る。
まぁ見たのは長野なんですけどね。
しかも長野で見た山々は立山連峰じゃないんですけどね。
でもどこか懐かしくもある。
幼い頃の記憶というか、幼児体験というか、そういうのっていつになっても残ってるんやなーって思った。
フォルムが近未来的な路面電車
こんなんテンション上がるだろ!
幼少期、一時期神奈川県鎌倉市に居ったのですが、幼いながらも、
「江ノ電かっけー!!」
って思ってた。
レトロで良いとは思うけど、別にかっこよくない。特にここ十数年の江ノ電は、あの緑の車体だけじゃなくて、何かよう分からんラッピングされとるし。
でも車が走る道路を走る電車という設定が心くすぐられたんだと思う。
そんな事もあり、とりあえず路面電車と写メりまくる。完全にお上りさんである。
何枚か撮り、心を満たされた自分は、そのまま昨夜訪れた駅ビルへ。
別にお腹は減ってない。
友人にお土産を買おうと思ったのである。
本来ならば下調べして、「ここでしか買えない一品!」的なものを買うのが理想である。
しかしながら、お土産選びが非常に下手。
下手っていうか、何を買ったら喜ばれるだろう・・・という事を考えるのが苦手で、そういった事を考える時間がストレスになるタイプ。
でもね・・・最近はマシになったんです。
「これ持って行ったら、どんな反応するかな」
と、土産をもらう側の気持ちに寄せることが出来始めたんです。
貰った相手の反応を考えることが出来るまでになったんです。
まぁ・・・それと貰って嬉しいかどうかは別問題ですが。
それらを踏まえた上で、
「きっと彼らは限定ものであれば喜ぶ」
そう思ったわけです。
しかも市販のお菓子の「〇〇地域限定」ってヤツでも喜ぶ、と。
それだからか、友人へのお土産選びは察して悩みませんでした。
悩むのは両親への土産である。
現在遠方に住む両親。
なんやかんやありつつも、常日頃感謝はしている。
そんな両親に対して、流石に安いお土産は送れない。
つーかね!
むしろ自分だけこんな・・・文字通り美味しい思いをしてるのが申し訳ない。
少しでもこの美味しい思いを届けたい!
もうね、両親へのお土産選びには時間が掛かったわー。
本当は、富山でのどぐろや白えびの寿司を一緒に食べたい。でもそれは無理だ。
何故ならば富山に来ている事すら言っていないから。
でものどぐろとか白えびを食べて貰いたい。
ただ・・・これは高齢者独特のものなのか、調味料など、長期保存出来るものであると、溜め込むのである。
勿体無いから、もう少し取っておこう。
そう言った心理が働くのである。
これまでも旅先で色んなものを送ったが、実家に帰ると消費されずに悲しくなった思い出ばかりが蘇る。
それならば、逆に賞味期限のあるものを送ってやろうか!と。
もちろん冷凍・チルドになってしまうものの、これならば早々に消費するだろう。
悩みに悩んだ結果、白えびのかき揚げチルドと、のどぐろの何かを送った記憶がある。
現在7月である。富山に行ったのは3月である。
覚えていません!
ちなみに両親は酒を嗜む人らなので、白えびのかき揚げはうどんや蕎麦に乗せても良いし、酒の肴にも出来る!と自信を持って選んだ一品。
かき揚げはね〜、甘辛く煮付けても美味しいんですよー。
ま、それはそれとして。
両親への土産は郵送し、友人への土産は手荷物にし、JR富山駅のみどりの窓口へ。
「一番早い新幹線で長野まで!」
チケット買ってからお土産買えばいいのに、全てを終えてからのチケット購入だったので、小一時間待つ事に・・・。
それでも初の北陸新幹線。
新幹線・・・というか、電車好きにはたまらんワクワク感。
※電車や車、飛行機など好きですが、詳しいことは分からない只のミーハーです。
ホームに入ってきた北陸新幹線を見て、写メる。
N 700系とは違った格好良さ。色合いもたまらん。
このテンションの上がり具合は、かつて東北新幹線・はやぶさを東京駅で見た時以来。
・・・いや、未だにひかりRailstarや東海道新幹線を使う時はテンションあがるけど。
自分の前には小・中学生くらいの子が写メっている。
新幹線を愛する者に世代って関係ないんやなーってちょっと感動・・・と、ちょっとイイ話にしてみる。
そしてホクホクしながら人生初の北陸新幹線。
幼少の頃、家族親戚一同で釣りに行ったのは直江津だったか・・・魚津だったか。
真夏の炎天下、同い歳の従姉妹と堤防を歩いてたなぁ・・・とか。
年の瀬に祖父母の家に集まる時、ちょっと足を延ばして新潟のどこかへ蟹をようけ買いに行ったな・・・とか。
目的地の長野に一歩近くとともに、フワッとしたノスタルジーに浸るのであった。
斜めってるけど、遠くの山々が素晴らしい
ちょっとそこ(富山)まで。〜レッツゴー富山・その3〜
富山駅前で高速バスを降りる。
到着時天気は小雨〜ほぼ止みかけ。
そして寒い。当たり前だけど、関西より数段寒い。
でも正直なところ、これくらいは許容範囲。
降りて早々コーヒーが飲みたくなった為、近場にあったLAWSONに駆け込み、缶コーヒーを購入。
はい、完全にカフェイン中毒です。
日曜の夜だからか、人もまばら。
目の前の信号待ちしていた女の子が可愛かった。
東北とか、寒い地域の子が可愛いのは肌の白さだけじゃないと思う。
容姿もそうだし、気質もそうだし、食べ物もそうだけどホンマ地域性って面白い。
日本て世界的に見ても国土が広いわけでもないのに、ちょっと違う場所行くと全然違う。
例えば、関西人は人懐っこいと思う。ちょっと贔屓目入ってる表現だけど。
関東の人が関西に移住すると、地域性の違いに戸惑って鬱になるっていうくらいやし。
面白いっすねー。
それはそれとして。
この日の宿は【ルートイン富山駅前】。
以前ライブで仙台に行った時にルートインに泊まったのだけど、朝ごはんが美味しいという非常に単純な理由。
LAWSON前からホテルを探しながら歩く。
当然ながらバックパックを背負っているような人は他に居ない。
適当に歩いていると、そのホテルはひっそりと佇んでいた・・・。
ホテル周辺が暗すぎて分かりにくっ!
ホテル自体は・・・うん、お値段に見合った雰囲気をかもし出している。もしかしたら元は別のホテルだったのかな?
ホテルのフロントも、綺麗だけど新しいという感じではない。
言い方悪いけど、田舎の綺麗目ホテルって印象。
でもね、フロントのスタッフの方の対応はめっちゃ丁寧だった。
ホテルとしては当たり前なのかもしれないし、丁寧と感じたのは久しぶりに「おもてなし」を受けたから感じたのかもしれない。
けど、長時間移動後にこういう対応受けるとホンマほっとする。
各種手続きを受けてから、部屋へ移動。
安っすい安っすいプランで、部屋の鍵は昔ながらのアレ。
エレベーター横っていう訳ありな部屋で、確かに狭さは感じたけど1泊だし。
ひとりには十分の広さ。むしろコンパクト。
ベッドは大きいし、部屋も清潔感ある。
全く問題ない。
ベッドでゴロゴロしていると、母からLINE。
『そっちも寒いと思いますが、風邪には気をつけて下さいね』
そっちって、どっち・・・?
まぁ十中八九、神戸の事を指してるんだろうけど、このタイミングで寒さを指摘するLINEが来たもんで、告げていないのに富山にいるのを見透かされてるのかと思いました。
当たり障りない返信をしてから気付いた。
『ローカルテレビ見てる場合じゃない。LINEを返してる場合でもない。夕飯を何とかしなければ』
と。
翌日は長野に行くので、出来たら今晩中に美味しい寿司を食べたい。
富山といったら、【のどぐろ】【白えび】。ホタルイカは沖漬けしか食べられないので、今回は除外。
・・・にも関わらず、調べる事を放棄。
今日無理なら明日でもいいかーと。
大体にして、こういう食に関する情報って個々人の好みもあるから、調べてもキリがない。
昔飲食店でバイトしてたから分かるけど、その口コミサイトに時間と労力とお金をかけないと、高評価得られない。
なので、とりあえず駅前に行こう作戦。
最終手段はお巡りさんに聞こう作戦があるので、そこに迷いはなかった。
(※交番勤務のお巡りさんは地域密着なので、その土地の美味しい店を知っている。あえて遠方から来たという前置きをする事で、とっておきの店を紹介して貰えるという人間の心理をついた非常に姑息な作戦である)
駅前は流石に人はいる・・・けど、だから何だ。
寿司屋がなければ人がいても何とやら。
とりあえず駅ビルのフロア案内を見ると、回転寿司があるではないか!
しかもこの時間まで営業している。
遠目から店内を観ると、時間的にそこまで客はいないが、みんなモリモリ食べている(のが、積み重なる皿の数で分かる)。
(寒いし他に見当たらないし)よし、ここにしよう!
何となく緊張しながら、入店。
入店したものの、何から食べて良いのか分からん。
サーモン好きだけど、ここでサーモンとか言ったらカッコ悪いかな・・・等と、空腹とメンツの狭間で葛藤する。
「何でも握るので、遠慮せず言って下さいねー」
「お、おすすめは何ですか?」
「今日は〇〇(←失念)がやまで、のどぐろ、白えびですかねー」
「じゃあそれを」
「のどぐろは炙りますか?」
「オススメはどっちですか?」
「じゃあ、炙らないのと炙ったの、一つずつにしましょうか?」
「それで!」
金に糸目はつけねぇぜ!(回転寿司だしな)
大将・・・らしき人に握って貰った『のどぐろ』、口の中で溶ける・・・。
何だコレェ!
最早何だか分からないけど、めっちゃ旨い!
炙りは醤油じゃなくて塩だったんだけど、めっちゃ旨い!ていうか塩のが炙ってために出てくるのどぐろの脂がさっぱりして、何個でもイケそう。
続いて白えび。
軍艦だけど、海苔の代わりにとろろ昆布が巻いてある。ちょっとだけ醤油をつけて・・・。
何だコレェ!!
えびがね、プリプリなんだわ。
甘いんだ!
それをとろろ昆布の旨味がこう・・・ね!!
他に何を食べるか迷う・・・永遠とのどぐろと白えびのローテが良い。
でもそんな無粋な事は出来ない。
アジをね、頼んだんですよ。
これがまた・・・めちゃくちゃ旨い。鮮度の違いってこんなにも大事なのかと痛感。
某100円回転寿司のアジとは・・・ってレベル。
写真を撮れなかった、撮っている余裕がなかったのが、今思えば残念な限り。
人って本当に美味しいものを食べると頭抱えて無言になるんやなーって。
結局、最後の締めにのどぐろを頂いて、計3000円弱。
やっすいわー。
大満足のまま、冷たい風に晒されながらホテルまで戻るのであった。
この富山駅ビルで訪れた【廻る富山湾 すし玉富山駅前店】さん。
やはり立地も良いし、値段も手頃、店員さんも気さくで初見でも馴染みやすいからか、えらい人気だそうな。
次の日もめっちゃ混んでました。
ウチの近所にあったら週3で通うんだけどな〜。
ちょっとそこ(富山)まで。〜レッツゴー富山・その2〜
大阪・梅田のバスターミナルより、富山行きの高速バスに乗り込む。
片道約5時間という道のりで唯一こだわったのは独立3列シートという事。
隣の人が・・・とかいう前に、少しでもゆったりとしたシートの方が快適じゃないですか。
だから新幹線に乗るときも、指定席で出来たら3列。ゆったり大事。
新幹線でいうと【ぷらっとこだま】のグリーン車が一番好きですけどね。
各駅で且つ新大阪–東京間が片道4時間という過酷なヤツだけど、グリーン車のあのゆったりした座席で爆睡・・・たまらん!
・・・話を元に戻して。
かなりの直前ネット予約だったので、窓際を確保できなかったのは残念。
それでも3列独立シートは良い。
iPhoneのGoogleマップを立ち上げて、自分の現在地確認・・・しつつ、斜め前の車窓より外の景色を楽しむ。
「大阪にこんな所あったのか〜」
「あれ、太陽の塔なんちゃう?」
などと、心の中では大盛り上がり。
簡単やな〜って自分でも思う。
外の景色を楽しむのもつかの間、景色は次第に『田舎』というのにふさわしいものへ。
長閑なのも好きなんやけど・・・如何せん暗くて景色を楽しむレベルじゃなくなってくる。
途中立ち寄るサービスエリアで何の用もないのに律儀に降車するも、どんどん暗く、そして寒くなる一方。
バスの揺れとともに睡魔に誘われた乗客達・・・。
そんな乗客達の目を盗んで、自宅から持ってきたおにぎりを貪り食う。
貪り食いながら、iPhoneで明日以降の予定を立てようとする。
美味しい寿司はさておき、黒四ダムへの行き方は今調べておけば、ホテルに着いてから時間の節約になる。
・・・。
・・・・・・ん?
黒部・アルペンルート再開時期ご案内・・・?
あれ、これってもしや・・・。
黒四ダム行かれへんやんけ!!
ホームページを何回見直しても、2019年3月17日現在(※過去の話ですが)、自分を黒部ダムへ誘導してくれるルートがない。
とういう事は、この旅の目的の半分は未達成が決定した。
美味しい寿司は食べたいが、そもそも食べ物に対して生来頓着がなく、旅行に行ってもコンビニ飯で済ませる人間である。
いくら美味しい寿司が目的の半分を占めていたとしても、それは果たして富山くんだりまで行かなければ食べれないものなのだろうか・・・(富山県民の皆さん、ごめんなさい)。
しかし高速バスは暗闇をひた走る。
止まる事を知らない。
ていうか止まらない。当たり前である。
ここで年に何度か、それも娯楽関係の時にしか働かない灰色の脳細胞が活動を始めた。
富山から長野に行くのはどうだろう?
母の出身地が長野。母方の叔父・叔母も長野に住んでいる。
今は亡き母方の祖父母のお墓も長野にある。
最後に祖父母のお墓まいりに行ったのは、もう7年近く前だった。
行きたい行きたいと思ってはいたけどさ・・・。
関西から長野までアクセス悪いんだよ!!
神戸からだと大阪まで出て、サンダーバードで金沢へ行き、そこから北陸新幹線とか・・・。
直線距離だとそんな遠くないのにな。
まぁそれを抜きにしても、お金がある時には時間がなく、時間がある時にはお金がないっていうヤツです。
祖父母のお墓まいりもしてなかったし、叔父が数年前に病気したのにお見舞いにも行けてなかった有様。
母からの情報はめっちゃフワッとしていて、どんな状態か全く伝わってこない。
ならば、お墓まいりに行った後に叔父の様子を見てこよう!
思い立ったら吉日。
そうと決まれば後は富山で美味しいお寿司を食べるだけ。
一気に気持ちが落ち着いた自分は、事前にアマプラでDLしていた【シン・ゴジラ】をみてニヤニヤするのであった。
といっても、公開当初は映画館で観て非常に後悔した作品。
面白いんですよ、えぇ。文句なしに面白いと思った。
エヴァ好きにはたまらんでしょう。
でもね・・・あらゆる映画・ドラマのジャンルの中で、『恐竜モノ』がホント苦手。
【ジュラシックパーク】は名作だと思うし、原作者のマイケル・クライトンはアメリカの大ヒット医療ドラマで自分も大好きな【ER 緊急救命室】の原作者でもあるので、尊敬すらしている。
でもダメなんだ・・・恐竜が。
【ジュラシックパーク】観て号泣したのが未だにトラウマになってる。
特にあの第1作目の、T-REXがジープの近くに迫ってくる音とともにペットボトルの水が揺れるシーンな!
あの作品を観て、
『ゾンビやお化けには何とかして勝てる気がするけど、恐竜は無理やろ・・・』
と、泣きながら悟った。
これまで観てきた映画の中で、泣きながら悟ったのは【ジュラシックパーク】が最初で最後かもしれない。
続編も一応観たけど、『何で絶対勝てない恐竜をどうこうしようとすんだよ!』っていう一言に尽きる。
・・・で、だ。
【シン・ゴジラ】の地を這う形態のヤツ、めっちゃキモいし、何となく恐竜っぽい。
あれでつぶらな瞳してたら受ける印象も違ったけど、びっくり眼だ。
※白目の中心に黒目があるやつ。
お前のそのフォルム見て、こっちがびっくりだわ!
ここまで書いてなんですが!
それでも【シン・ゴジラ】は一流の娯楽作品なのです、自分にとって。
先の展開が分かっていても、時間を忘れて観てしまう・・・。
長距離の移動には、時間を忘れる物が必要なのです。
【シン・ゴジラ】の面白い場面を何回か繰り返し観ていると、いつの間にか車窓には雨粒が。
ちょっとそこ(富山)まで。〜レッツゴー富山〜
「今年のGWは10連休!皆さんどちらへ行かれるんでしょう」
・・・なんて、連日TVで流れてました。
自分もこの流れに乗ってみるか!と一瞬考えたんですけどね。
大型連休だとホテルも連休価格。
どこに行っても人が多い。
結果、家でゴロゴロしてました。
そらもうダメ人間になるのにそう時間はかからなかった。
だってさー、寝て起きてなんか食べて、ゴロゴロゴロゴロ・・・と繰り返してたら、あっという間に昼夜逆転するさ。
北海道旅行から久しく遠出していないので、このブログを始める前に行った旅行の日記でも書こうかと思います。
事の発端は、2月にちょっとダークサイドに堕ちる事件があり、まぁその流れで北海道へ行ったのですが。
実際にはそれよりも前に旅行に行ってた訳です。
気分転換をしたかったというのもあるけど、その時は何を食べても美味しいと思わなかった。
剰え、何か食べてもお腹を下してしまう状態。でも別に内蔵に異常がある訳じゃないというのは、念の為病院に行ったからなんだけど。
心は身体に、身体は心に左右されるってあるんだなー・・・って感心してしまうレベル。
勿論、体重も減った。だって栄養が取り込まれないんだ、当たり前だ。
夜も眠れない、何も美味しく・・・これって鬱か?って思ったけど、別に食欲が全くない訳じゃない。
そこで気づいた。
あ、今は神戸に居たらダメだ。
神戸はすっごい好きだし、ここ以外に住む自分は想像出来ない。
でも元凶が神戸に居るのだから、これは健康的ではない。
そこで思いついたのは、
美味しいものを食べに行こう。
えぇ、そればっかりですけど。
『食』って生きていく上で一番大事な事なんだわ。
それが欠けているから、今の自分は元気がないんだ!
美味しいものを食べてしんどい事を忘れる・・・【忘却のサチコ】かな?
各地に旅行に行った時に参考になるので、好きなんです、あのマンガ。
で。
ここで何を食べたいのかと考えたとき、真っ先に思いを馳せたのが 寿 司 だった。
日本人だから・・・とかいうのではなく、単純に近所にある某回転寿司がイマイチだったからだと思う。
寿司といえば寒い所。
寒いと言えば北陸、東北、北海道。
ただ、週一でとある稽古ごとをしているので、そんなに時間は取れない。近場が良い。
・・・・・・。
そうだ、富山へ行こう。
富山県ならば間違いなく海鮮ものは美味しい。
そして富山には黒部ダムがある。
昔ね、家族で旅行で行った黒部第四ダム・・・通称【黒四ダム】が忘れられず・・・。
またあの放水を見たい!
そんなライトな動機から、富山に白羽の矢が立ったのである。
思い立ったら吉日。それからは行動が早かった。
別に贅沢をしたかった訳じゃないので、神戸から富山までどうやって行ったら安くつくかとかを調べまくる。
富山へ行こうと思った12時間後には、大阪・梅田の高速バス乗り場にバックパック担いで佇む。
目的は美味しい寿司と黒四ダム。
2019年3月17日。
出発地である大阪府梅田は小雨が降っておりました。
北海道旅行・4日目〜北の大地からの帰還〜
えらく時間が空いてしまったけど、北海道旅行の最終日日記。
3月30日、旅行4日目。
ついにこの度も終焉を迎えることになる。
一言で表すと・・・
「帰りたくねぇな・・・」
旅行の最終日になると突如湧き出るこの感情・・・。
この日はねお土産を買って帰るだけと言う、実に面白みのない内容。
でもとりあえず朝食の画像だけ貼っておこうか。
はいドン!
両画像とも同じ朝食を別アングルで。
結局最終日も手作り海鮮丼と言うね、ハイ。
しかも2日目の朝食よりいくら多め。
副菜の量も相まって、朝食後は食べ過ぎで部屋でゴロゴロしてたさ。
そんなこんなでチェックインの時刻。
【ホテルグレイスリー札幌】さん、快適な滞在をありがとうございました!
・・・と思いながら、スーツケースを預かってもらい、お土産を買いに一旦JR札幌駅へ。
勿論、新千歳空港でも買う予定ではあるのだけど、女子へのお土産はインスタ映えするであろう物の方が喜ばれるのかもしれない・・・と言う無駄な気遣い。
そんな気遣い屋の自分は、JR札幌駅からバスで約30分のところにある【白い恋人パーク】へ赴きました。
まんまですね、名前が。えぇ、えぇ。
何んか知らんけど、色んな体験ができるみたいです。お菓子作りとか。
そういった体験には全く興味ないですけど。
それよか飴だよ飴!
目的は白い恋人パーク内にある、【Candy Labo】というショップ。
店内で発売している飴を作っているところを、ガラス越しに見学できるわけです。
しかもその飴の種類も豊富で、何より可愛い。昨今話題になっているインスタ映えするものばかり。
ま、そんなの自分には関係ないんですけどね。お土産なので。
一部改修工事をしていたからか、やや人は少な目。
それでも決して広いとは言えない店内は、スマホを構えている人だかりで溢れている。
そんな人たちを横目に、何んとなくこれで良いかな?と言う商品をカゴにぶっ込んでいく。
・・・滞在時間、10分弱。
もうね、時間との戦いなんですよ、こっちは!
帰りのバスの時間もあるし、バスが駄目でも電車が・・・といっても、駅の場所分からんし。
この時ばかりはホテルでゆっくりし過ぎたと後悔。
幸い、丁度良い具合に急行バスが来て、行きよりも短時間で札幌駅へ到着。
でね、この時に第二の後悔。
ホテルまで戻るのだるい・・・。
新千歳空港までバスで行くのも良いなぁなんて思っていたので、空港行きのバス停が目の前のホテルに荷物を預けておくのは非常に都合が良かった。
でもね、実際札幌駅前に戻った時間を考えると、バスで悠長に空港まで行っていたら飛行機に乗り遅れるわけですよ。
ホテルのロビーで預かって貰っていた荷物をピックアップし、足早にJR札幌駅へ。
新千歳空港までのチケットを購入し、隙間時間にコーヒーブレイク(缶コーヒーで)。
そこで反省しました。
やっぱり北海道に来るならある程度予定を立てないと駄目だな〜って。
予定を立てないと、こうやってカツカツになるし。
結局新千歳空港ではお土産を買うという、この旅行で一番お金を使う行為に、時間も費やすという・・・自分の為の旅行なのに、結果他者の為に時間を割いてしまうという本末転倒。愚の骨頂。
そして荷物になるし・・・という理由で宅配便バンバン使う。
郵送代だけでもまぁまぁ良い値段になった。
手荷物にしても良かったけど、LCCだからねぇ。
追加料金取られるのとトントンかな、と。
搭乗ゲート行った時にはもう搭乗時刻も迫ってる。
本当なら新千歳空港で美味しいもの食べてる算段だったのに、セイコーマートのおにぎりを貪り食ってる自分が物悲しかった。
そうこうしている間に飛行機が北の大地から神戸空港に向けて飛び立つ。
慌ただしくもあったこの数日を振り返りつつ、やっぱり旅行っていいなぁーなんて思った。
特に今回の目的の稚内・宗谷岬までの景色とか、寒さとか、そう行ったものを誰かとリアルタイムで分かち合うのも思い出になるけど、こんなほぼノープランでも成り立ってしまうから一人旅ってたまらん。
上で、北海道に行くならある程度計画立てないとダメだわ〜とか書いてたけど、次回北の大地に旅立つ時には、ざっくりとした予定は立てるかもしれない。
でも緻密な計画は立てないんだろうな。
人生行き当たりばったりでGO!
北海道旅行・3日目〜札幌から最果ての地〜
2019年3月29日。
3日目の朝。
この日も、起床時には窓の外は雪。もうね、慣れた。驚かない。
この日は我ながら結構無謀な行程。
朝5時半に起床。
身支度やら何やらしていたら、あっという間に6時30分の朝食開始時刻になる。
食後一旦部屋に戻っている時間はないので、デカいバックパックと共に朝食会場へ。
朝一だけど結構人がいる。平日だからビジネスマンの姿もちらほら・・・。
はいドン。この日の朝食はスープカレー。
北海道といったらのグルメ・・・なんやけど、人生初のスープカレー。食べ方が謎。
時間にも追われているので、仕方ないのでご飯をスプーンですくい、そのままカレーにインして食べた。
スパイシー・・・。
辛いけど、じわじわ後からくる辛さ。インドカレー屋さんで食べるカレーみたいな。
辛党だけど、じわじわと汗が吹き出てくる。
辛いけど美味い。美味いけど辛い。これから雪の舞う場所に出るにあたって、身体がポカポカしてくるのでちょうど良い。
朝から美味しいご飯で一日元気に・・・は伊達じゃない。
朝食を済ませ、歯磨きもしたいけどそれは移動中にする事として、バックパックを担いで颯爽とホテルを出発する。
寒い。寒いけどスープカレーのおかげで身体ポカポカしてたし、前日にユニクロで調達した装備のお陰で、そこまで寒いとは思わなかった。
JR札幌駅のキオスクで、ホットコーヒーとおにぎりを購入。
バックパックの中にはおやつのアーモンドが入ってる。
これで万が一空腹になっても大丈夫。
片道5時間は何があるか分からんからね。
・・・というアレで、3日目は札幌から稚内へ向かって出発です。
この稚内行きが今回の北海道旅行の目的の1つ。
2月に個人的にしんどい事があって、非常に現実逃避したい気分だったわけです。
で、人はしんどくなると北へ向かいたくなるのは何故なのか!
北も北、最北端へ行ったらやり遂げた感で気分も晴れるのではないかと。何故か思ったわけです。
古来より人間のDNAには駆け落ちと傷心旅行は北へ向かう、という本能が組み込まれてるんだと思う。
7時30分、特急宗谷は定刻通りに札幌駅を出発。
旭川あたりまでは結構人も居たけど、そこを過ぎたら人もまばら。
車窓からの景色は時折雪が舞う事があれば、吹雪いている事もある。
住宅地を過ぎると、これが北海道の景色か・・・とため息がもれた。
良いですねー。綺麗。画像傾いてるけど。
傾いている2枚目の画像なんて、日本では北海道以外では絶対お目にかかれないと思う。関西ではまず無理。
正直日本とは思えないくらいに綺麗で、5時間の道のりは全く苦痛じゃなかった。
めっちゃ朝食摂ったのに、空腹になる不思議。
ちなみに天気が良ければ車窓から利尻富士が観れる座席を指定したのですが、生憎の天気で利尻富士にはお目にかかれませんでした。
そして!
着いちゃいましたー!稚内!
定刻通りに特急宗谷は稚内駅に到着。
特急宗谷、何でこのアングルで写真撮ったんだ・・・もっと良いアングルあったろうに!
テンション上がってるのは分かるけど、これは酷い・・・。
そらもうね、−2°だっていうのに寒さを感じない程度にはテンション上がってたわけですよ!
この後、13時20分稚内駅出発のバスで宗谷岬へ向かう為に、バスの案内所で往復のバスチケット購入。
待ち時間どうしようかと色々考えていたけど、特急宗谷内で食してしまった軽食の補充とかをしていたら、時間なんてあっという間に過ぎますね。
バス停の前にあるセイコーマートでおにぎりとコーヒー購入。
バス待ってる時に何気なく道路標識に目をやったら、コレ。
道路標識にロシア語が!
コレ見たとき、稚内来たんだなぁって地味に実感。
そもそもね、現在の日本では公共の施設では英語表記の他にハングル文字や中国語なんて普通にあるわけですよ。そこからの観光客が多いから。
でも日本に居てて、キリル文字を見る機会ってそう無いと思う。
ネット等の情報でキリル文字が町中に溢れているという事は知っていたけど、実際に自分の目でそれを見るとは・・・。
さて、バスに揺られてひたすら海岸線。
その最果て感がまた凄い。何で写真を撮らなかったのか悔やまれる。
ひたすら続く水平線。
時折雲の隙間から覗かせる陽の光が、コレまた残酷なまでに綺麗。
自然の前には人間は無力、というか。
自然には抗えない。自然の厳しさの中で、いかに生を遂行するか。
なんか知らんけど、そんな事を思わずにはいられない景色だった。
そして・・・。
日本最北端の地・宗谷岬に着いちゃいましたー!
どうですか、この天気!寒そうでしょう?
長かった・・・。
関空から札幌まで飛行機で約2時間。
札幌から電車で5時間、稚内からバスで約1時間。
・・・こう書くとそこまで遥々来たぜ感が無いな。
いやでも、8時間って東京−ヘルシンキと同じくらいだしね?
それはそれとして。
宗谷岬到着時、外気は−2.5°で風速9m。体感温度は一体どれくらいなのか。
風速9mって只事じゃない。
間宮林蔵の像があったけど、この人もよくまぁあの時代にこんな最果てに来たもんだ、なんて思ったり。
しかし寒い。
14時50分の稚内行きのバスまでどうやって時間を潰したら良いのか・・・。
こんな時期なので、観光客もじぶんを含めて10人いるかいないか。当然飲食店なんてやってない。
これで天気が良ければ散策も出来たけど、さすがにちらほら雪が舞っている中歩き回ったら体力消耗し過ぎて行き倒れる事間違いない。
思いあぐねていると、1件だけお土産屋さんが空いている。
これは行かねば。緊急避難だ。
ガラガラっと引き戸を開けると、暖かい空気が出迎えてくれる。
お店の人は・・・スマホをいじりながらドラマを見ている。
ですよねー。だって観光シーズンじゃないし。
店内には利尻昆布や、ラーメン、今ではあまり見ることがなくなったペナントや、Tシャツなどが展示されている。
しかしここで買わねばならないものがある・・・。
それがこちら。
後日友人にこの画像を見せたら『こんなん居る?』と冷ややかに言われましたが、良く見るとこれ、日付だけじゃなくて時刻も明記されてるんですよね。
こんなにも日本最北端の地に行ったという証明になるものって無いと思う。
お目当ての物を購入し店内を少し見回るものの、すぐに飽きる。飽きっぽい性格なので。
後ろ髪を引かれながらお土産屋さんを後にし、もう一度宗谷岬のモニュメント近辺をウロウロしつつ、写真を撮りまくる。
このラスボスが出てきそうな空模様よ・・・。
そして寒い土地に住む人が何故、皆ニットや毛糸の帽子を被っているか分かった。
『あ、頭痛い・・・』
そう、頭が痛くなるのだ。
『何コレ、コールドスリープする時ってこんなんになるん?』
もうね、頭が痛くて意味わからん事を考えてしまう。
とりあえず身体を温める事から始めようと、ホットコーヒーでも飲もうかと自販機の前に立って唖然とする。
え、どういう事だよ・・・。ホットドリンク展示してあるやん!
体内から暖をとる作戦が絶たれる。
バスの待合所で大人しくしていようかと思った瞬間、視線の先に一つの建物が見えた。
参道と思われる場所も雪に埋もれているし、オフシーズンだからか人が全く居ない。
今年は初詣に行けなかったので、非常に遅くなったけどここで初詣を済ませる事にしたのです。
向かい風だか追い風だか良く分からない風に晒される事数分。いや数十秒かも。
無事にここまで来れた事に感謝しつつ、写真を撮らせ頂きます、と報告。
はい、逆光ー。
でもね、それまで暗雲立ち込めていたのに、お参りをした瞬間にこの近辺一帯の雲が移動して、陽の光が差し込んでとても綺麗だった。
お参りした後にバスの待合室で旅ノートをパラパラ見る。
そうこうしているうちにバスの時間。
14時51分、宗谷岬を後にするのであった。
稚内駅までの道のりも、行きとは違い部分部分で晴れていて、自分の中では非常に印象に残るエピソードとなった。
約1時間、稚内バスターミナル到着。
冷えた身体を内から温める為に、お土産屋さんに併設しているカフェで軽食を・・・と考えるも、『今日はもう売り切れです』という残酷な返答。
やっぱりね、庶民の味方セイコーマートですよ。セイコーマートで暖かいお茶などを購入し、バスの時間まで暇つぶし。
特急宗谷で札幌に戻っても良かったのですが、バスの方が出発が早かった事と、バスの到着場所が滞在ホテルの真ん前だったので復路はバスをチョイス。
3列独立シートで快適。スマホの充電も出来るし。
バスからはこんな綺麗な景色も見れました。
方角的に利尻富士か?なんて思いながら、札幌まで約6時間、バスに揺られるのであった。