ちょっとそこ(長野)まで。〜レッツゴー富山→長野・その5〜
ブログとしては5個目の記事なのに、旅行の行程はまだ2日目・・・不思議やねー。
富山駅11:19発の北陸新幹線は、定刻通りに12:22に長野駅へ到着。
うん、暖かい。
時間的な事もあるが、富山より暖かく感じる。
昼時に到着して、信州そばかなんか食べようかとも思ったけど、それよりも先にしなければならない事・・・。
はい、お土産選び&宅配手配です。
富山でもお土産は買ったけど、それとは別の友人にお土産を買いたかった。
そして何より、お土産を手荷物として神戸まで持って帰る気にはならない。
旅は身軽が一番!
駅のホームとかでお土産をようさん持ってる人とか見かけるけど、鬱陶しくないのか?っていつも思う。
自分はなるべく荷物を減らしたい人間だからさぁ・・・。
結果、送料が結構なお値段になるんだけども。
長野駅の駅ビルで適当なお土産を購入しつつ、レジの若者に宅配サービスの場所を確認し、特に時間指定せず早々に身軽になる。
と言っても、バックパックが邪魔・・・。
モバイルバッテリーやポケットWi-Fiなどの必要な物だけを取り出して、全てコインロッカーにぶち込む。
・・・身軽って一番やなー・・・。
さて。
電車に乗る前に、近くのコンビニで缶コーヒーブレイク。
・・・ん?
何ぞこれ・・・。
長野駅、いつの間にこんな立派になったん?!
まぁ、新幹線開通して幾星霜・・・。
そりゃあ立派にもなるか。オリンピック開催都市だしね。
長野も変わったもんだ・・・とか思いながら、長野電鉄乗り場へ向かう。
地下へ続くエスカレーターを降りて長野電鉄乗り場へ・・・懐かしい。
この寂れた感じ。
いや、ディスる訳じゃないっス。
子供時分、上野から今は無き特急あさまに乗って長野に到着。その後に長電に揺られて祖父母に会いに行ったもんだ。
その頃は特急なんてなかったから、全て各駅。
本数が多い訳じゃないから、寝過ごしたら大変なことになるんやけど、あの電車特有の揺れがたまらんのよ。
足元から出てくる温風。
車窓からは雪景色が見えるのに、車内は差し込む陽の光も合間って、小春日和。
そんなんだから車内での飲食してる人がおっても、自分と一緒で遠足気分なんやろな〜。
そんな事を思った訳です。
そんな長野電鉄に乗るわけよ。
高速が充実してからはめっきり乗らなくなったあの思い出の電車に。
だってねー、やっぱり車やバイク(ゆうても今は原付だけど)って便利なんですよ。
自分の好きなタイミングで出発出来るし、自分の好きなタイミングで休めるし。
「何で電車の時間に合わせなあかんねん!」っていう自分勝手な人間なので、公共の乗り物の時間に合わせるっていうのが嫌い。だから免許取ってからはずっと車やった。
そんな自分が!
何と!
十数年ぶりに!
長野電鉄に乗ります!
いや別にそこまで盛り上がる問題でもないんやけど、個人的には大盛り上がりだった。
思い出補正と、電車好きとしては。
始発である長野駅。
駅前は非常に綺麗になっているのに、長電の改札口や待合所。
幼い記憶のまま、安定の寂れ具合。
貶してるわけじゃない。ホンマに安心する。
際どい時間で特急を逃す。ていうか、見逃した。
別に急ぐわけでもないし、鈍行でゆっくり行こう。待っている間はこんな事もあろうかと持参した三島由紀夫の『不道徳教育講座』を読む。
何故こんなチョイスなのかというと、昔母の本を漁っていた時に発見したんだけども。
自分の中の三島由紀夫はこんなユーモアのある文章を書く人ではなかったのです。
三島由紀夫っていったら、一般的には『潮騒』『金閣寺』『豊穣の海』、そして『仮面の告白』だと思うんよね。
自分もそのイメージが強かったけど、『不道徳〜』を読んでから、グッと親近感が湧きました。
カフェに入り浸る女学生に対して説教臭い事を述べている、そんな三島由紀夫により人間味を感じたというか・・・。
話を戻そう。
読書をしながら電車を待つ。
でも本数の関係で待つんですよ、これが。
地方都市の私鉄ですからね。5分に1本の電車が走ってる東京とは違うから、そこは。
30分くらい待ちました。
長野でそれくらいの待ち時間なら、親切な方かと思う。
嘗て通っていた大学の最寄り駅では、タイミング悪いと余裕で1時間近く待ったしね。
ちなみに首都圏の話。
それはそれとして。
久しぶりに乗った長野電鉄。
車両の古さや、座席の沈み込み。
何もかもが懐かしい。家族と乗った思い出に、この歳になって上書きされていく。
『あの時は・・・』と言うノスタルジック。
中央自動車道〜長野道が開通してからは、家族で長野に行く時は父の運転で帰ってたから、
こうやって公共の乗り物を使って行くってのはめっちゃ久しぶり。
あ〜こんな駅名あったかな〜とか思いながら。
『朝陽』
あさひ。
良い名前やね。字面も素敵やね。
なぁ〜んもないこの駅。ただの住宅地のこの駅。
かつて伯父家族が住んでいた場所。今は祖父母の家に居るんやけどね。
いとこは歳も離れていたんだけど、上のお兄ちゃんが可愛がってくれたんよね。
お兄ちゃんが大学受験で我が家に宿泊していた時、勉強部屋が自分の部屋を提供してあげていたんだけど、勉強してるのに歳離れた従兄弟に構ってもらいたくて、良く勉強の邪魔したな〜・・・。
今だから申し訳ないと思うけど、楽しかった。
我が家にいたポメラニアンに怯えているのを見て、チョロいと思ったんやろね。
指名手配ゲームと言う謎のゲームで遊んでくれたわ。
何やねん、それ!
ルールも何もかも従兄弟の創作だから全く覚えてないが、楽しかったのは覚えてる。
ま、それはそれとして。
電車に揺られる事数十分。
ついに着きました、小布施。
見渡す限り・・・何もない!
でもこれが懐か(以下略)。
改札から出て・・・さて。
目的地へはどうやって行ったら良いか全く分からん。
て言うか、小布施って数年前から観光地かしてもっと人が居るんかと思ったら、だいぶん閑散としてるやんけ。
ダメだー!
と、とりあえず帰りの電車の時間だけ確認しとこう。
そしてすぐそこにある観光案内所へ行こう・・・人がいるか分からんが。
・・・・。
・・・・・・・・。
うん、大丈夫。十分。
かつて通学していた某大学首都圏キャンパスの最寄り駅はもっとアレだったし、こないだ行った北海道はアレだし。
秘境駅に巡りしてる人の心情と比べたら、全然全然。
・・・・・・大丈夫なはず。
<続いてしまう>